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インタビュー

医学研究科 博士課程 生体情報・機能制御医学専攻 KUANG XIAOCHENさん


医学研究科 博士課程
生体情報・機能制御医学専攻 令和7年度修了

この研究科を選んだ理由を教えてください

臨床医学を学ぶ中で、疾患を根本から理解するためには病理学的視点が不可欠だと感じるようになりました。

留学生として日本で研究を行うにあたり、名古屋市立大学大学院医学研究科は、基礎と臨床をつなぐ研究が充実しており、国籍やバックグラウンドに関係なく研究に向き合える環境が整っている点に魅力を感じ、本研究科を志望しました。

博士課程に進もうと思った経緯、いつごろから考え始めましたか

修士課程で外科を専攻する中で、治療方針の判断を支える病理診断の重要性を強く実感しました。

さらに、新型コロナウイルス感染症の流行を通じて、自身の専門知識の限界を感じ、より普遍的な基礎医学研究の力を身につけたいと考えるようになりました。博士課程進学は、修士課程後半から本格的に考え始めました。

どのような入試対策をしましたか

研究室の研究内容を十分に理解することを重視しました。

指導教員の論文を読み込み、自身のこれまでの学習・研究経験とのつながりを整理しました。あわせて、入学試験の過去問題を参考に対策を行い、研究に不可欠な学術英語を正確に読み、理解できる力を身につけることにも力を入れました。

また、留学生として、日本語で自分の考えを論理的に伝える練習も行いました。

研究テーマとその魅力について教えてください

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)モデルを用いて、肝障害や線維化の進展メカニズムを病理学的・分子生物学的に解析する研究に取り組みました。 病理像として観察できる変化と分子レベルの機序を結びつけて考察できる点に、この研究テーマの面白さと意義を感じました。

博士・博士後期課程で学ぶメリットやアドバンテージを教えてください

一つの研究テーマに長期間向き合い、思うような結果が出ない時期も含めて、自分で考え続ける経験ができたことです。 留学生として異なる研究文化の中で議論し、協働した経験は、国籍や立場を越えて働くための大きな基盤になったと感じています。

授業や研究の面白さはどこにありますか

正解が用意されていない中で、自分なりに仮説を立て、検証し、考察を重ねていく点に研究の面白さがあります。 病理標本や実験結果を通して、知識が立体的につながっていく感覚を得られることが魅力でした。

身に付いた知識・スキルを教えてください

病理学的な思考力、動物実験・細胞実験の基本技術、論文作成や学会発表に必要な論理的説明力が身につきました。 特に、結果を客観的に整理し、根拠をもって説明する姿勢は、博士課程を通じて大きく成長した点だと感じています。

入学してみて大学院生活のイメージとのギャップはありましたか

想像以上に、自分で考え判断することが求められる環境でした。 留学生として言語や文化の違いから孤独を感じることもありましたが、指導教員や研究室のサポートに支えられながら、少しずつ自立して研究に向き合えるようになりました。

経済的な不安、卒業後の就職への不安はありましたか

正直に言うと、どちらもありました。 ただ、その不安と向き合う中で、自分の将来を主体的に考える力が養われたと、今では感じています。

奨学金や補助金などの制度を活用されましたか

はい。指導教員のご支援のもと、JSTのSPRING事業による支援を受け、RAとして研究に携わる機会もいただきました。 これらの制度は生活面で大きな支えとなり、研究に専念できただけでなく、留学生として「一人ではない」と実感できたことも大きな励みになりました。

院生生活で「もっとこうしたらよかったな」ということがありましたら教えてください

研究に集中する一方で、将来のキャリアについてもう少し早い段階から視野を広げ、情報収集をしておけばよかったと感じています。 今振り返ると、その気づき自体も博士課程で得た大切な学びの一つでした。

在学中の学修や取り組みが現在の仕事にどう影響していますか

課題を整理し、仮説を立て、検証するという研究のプロセスは、現在の仕事においても重要な基盤となっています。 また、国籍や立場の異なる人と協働する姿勢は、博士課程で培われた経験が生きていると感じます。

仕事やアルバイトと学業・研究を両立するコツを教えてください

優先順位を明確にし、無理をしすぎないことだと思います。

周囲と相談しながらバランスを取ることが、研究を長く続ける上で大切でした。

今後の目標や、これからのキャリアについて教えてください

入学時に抱いていた「国と国とを結ぶ架け橋となり、隔たりを超えて人と人とをつなぐ」という思いを大切にしながら、これまでに培った医学・病理学の知識と研究で身につけた思考力を生かし、今後も前向きに歩んでいきたいと考えています。

後輩や同じ道を目指す方へのメッセージをお願いします

博士課程は決して楽な道ではありませんが、自分自身と向き合い、大きく成長できる時間でもあります。 特に留学生の方は不安を感じることも多いと思いますが、支えてくれる人や制度を頼りながら進んでいけば、迷う時期があっても必ず次の一歩につながると思います。

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